<エレアコによって失われたこと>
さて、失われたことですが、表裏一体と申しますので、得られた分だけ失っているものがあるのだと思います。書いてアップするのは二の足を踏みます・・・、お前が言うか?!、といわれそうです (^^;
個人的には、簡単に
デリカシーと申し上げたいです。単に下品という意味ではないです、得られた分だけ考慮することも増えているだろうけど、それを考慮できていない面はないですか、もしくは抜けおちてしまった前提があるんじゃないの?、という意味です。
便利になった分、可能性が広がった分、良い音楽(パフォーマンス)を提供して欲しいと思います。
たしかにエレアコのない昔からいました、デリカシーにかけたおっさん。「ギターは打楽器だぁ~」などと叫んで「黒いかばんがどうしたこうした・・・」などと叫びまわる酔っ払い、いましたよ、たしかにね (^^)
● まずは、本体そのものについてですけど、
個人的な主観ではありますが、本来アコギのよさは美しい高音と、適度にファットな中低域の絡みあった音色にあると思ってます。確かに中域の抜けたドンシャリと言われるギターもありますが、・・・深夜こっそりと、フローリングの狭い部屋で爪弾いたことがありますか?、きちんと作られたギターだとぽんと弾くだけで感動することもあります。安いギターもそれなりに・・・。
ところがところが、エレアコというのはボディーの振動を押さえるように作っています(みんなしってるよね)。下手に中低域がでるとハウリングしやすいし、リズムを刻むにも邪魔になる。PAでばっさり切り落とされることも珍しくない-と聞く。そんなこんなで、エレアコというのは生鳴りは抑えられている。「抑えてある」といえば聞こえは良いが、たいしてシュミレーションされているとは思いがたい、形が出来たらなんでもOKではないのか? J-160E とて、トップは合板です。これはライブの利便性を追いかけると合理的なことだとは思うのですが、ピュアアコの好きな者からすると Y(>_<、)Y です。精進料理か糖尿病の食事のようです、そば殻を噛んでいる様でもあります。エレキでも、生鳴りはかなり重要視されると聞いておりますのに、アコースティックで生鳴りを抑えるのって私としては賛同しかねます。
ギター製作においては、通常少しでも美しく響くように選別し加工されるであろう材料は、想像ですが、何でもよさそうに思えます。余った木でも良いんじゃないでしょうか?、PT-407 に使用されていた板は、見事なまでの貼りあわせでした。プリアンプの取り付けもがたついていました。NPT-115はシースルーグリーンで綺麗でしたが、ほとんどオブジェです。
しかしねえ、こんなものしか作っていなかったら、本物のアコギは作れなくなるんじゃないかと危惧します。
また、「ピックアップを使って最高の音が出るように・・・」とおしゃるルシア殿、いったい何を考えてどのように作っているのか、聞いて見たいと興味を持ったことがあります。今はもうどっちでも良いですけど。
ハード的な側面から見た場合、ステージングの利便性と引き換えに本来アコギが持つ繊細で美しいナマの音色は犠牲になったのです。
楽器としての個性さえも失ってしまって、個性を外観に頼らざるを得ない状況になってしまったとさえ感じます。本物のアコースティックギターの職人さんが減ってしまうのだけは、なんとかしていただきたく思います。
知る範囲、市販のエレアコって単純に繋いだだけならS/Nは決して良くない。このあたりは、ovation には太刀打ちが出来なかった記憶があります。
「出すぎた杭は打たれません」。生音とラインの音を高い次元で統合--なんて出来ないんだから、あまり中途半端なことはしないほうがいいのかもしれませんよ。
RainSong のラインはどうなんでしょう (^^)、ナマは ovetion よりよかったような印象(五十歩百歩か?)。
● 次にこれらをステージで使ったときのことですが、
ギターは音楽の道具ですから、単体がスカタンでも、トータルとして聞こえてくる音楽で感動できればそれはそれでいいとは思います。
そういう意味では、いろいろ工夫されているミュージシャンの方も多いと思います。
山崎まさよしの音なんかは、かなりの手間と労力がかかっているとはききます。すごいらしいね。
庶民的なところでは、茶木みやこの音(YAMAHAのエンジニアがセッティングしたと聞きますが)もよかったと思いますよ。今度エレアコを持つときはこの音を目指そうと思ってます。
このような方の真似はできなくても、きちんと音楽を奏でることができるなら、道具と割り切って利用されるのは良いんじゃないかと思います。
バンドの中で小道具として使おうが、ソロで使おうが、使い方は何でもいいと思います。
ただねえ、もろピエゾプチプチとか、あまりにもトレブリーな音など、おおよそ聞き心地のよくない音をばらまいて気がついていないアマチュアバンド君もいるんじゃないのかな。
これは想像でモノを言ってますが、わたしがバーカスを使っていたときには、おおよそアコギのバンドという趣はなくしてしまいました。カンカンキンキン、どうもすいませんでした。最近はちょっとは良くなったのかな?、良くはなったのでしょうがPA任せにせず、音作りも少しは気にしてね。
それと最近(そうでもないか)流行のギターミュージックとも呼ばれるインストモノ、これにはひと文句あります。
誤解のないように申し添えますと、クラシックは押し付けがましく感じるので受け付けませんが、基本的にインストソロは好きです、いや大好きです。歌を歌えない私に希望を与えてくれました。それようのギターも研究しましたし、カスタムも作りました。訳あってこのカスタムもお譲りしてしまいましたが、・・・。
ピックアップもそれなりに研究しましたし、安物ばかりですがそれなりに機材も試しました。なんでもかんでもでも、だめだめだめっ!、というのではございません。
マグネットと貼りピエゾをマウントしたギターで、チューニングをドロップさせてつかうと、表現の幅が非常に広がるのは理解してます。しかし、アコギというなら、いや音楽というならもちっと考えてくれんかのう-という場面が時々あったのであります。それもバンバン叩くばっかりで、メロディーもくそも感じないような趣味に合わないスカタンなら聞きもしないからいいのですが、曲がいいとくればどうします、結構悩むよ。ヤマアラシのジレンマに近いものがある。
そもそも改造したエレアコを使うことを悪いとは思ってないので、ライブでラインを通した、音量に物を言わせた表現はありだと思ってます。一時は感動したものです。しかしね、聞いていて気分が悪くなるほどエフェクターをかけるのはちょっと勘弁してくれんかね。とリバーブ大好きの私が申し上げたい。改造モノは、元が響くから音量を上げると不要な音まで出てきます。太い低音で、サスティーンがあって、s-2 で拾ってそれにリバーブをかけたら気持ち悪くなる、かけすぎるといたたまれなくなる。最近の M-factory 、質が落ちてない?、ほんとに一本一本吟味してる?、同じ弁当箱で大丈夫なのかな~、・・・。
私とてアコギ専門のギター小僧、エレキ屋さんを傍目に見て、あの音量に、あのエフェクターに何度嫉妬したか分りません。ナマにこだわって、みかん箱やベニヤのハコを叩いたり、のこぎりをひん曲げたりしてもいいし、はたまた、少々アコギらしくなくてもいいんです、とにかく気分よく存分に楽しませてください--と思っておるのですが、気持ち悪くて会場をでたことが何回かあるんですよ。演奏者の問題か?、PAの問題か?、いやいや両方のあわせ技です。まあどっちでも良いですが、ライブ会場で気持ち悪くさせられたんじゃね、おじさんは困ってしまうのです。それも嫌いじゃないので。
だからと言って、マイク録りで、お経みたいな抑揚もメロディーもないような演奏を延々と聴かされては・・・、もう行きません、聞きません。まあ毎度聞いている人もいるが、否定はしませんが、フシギです。
何事もやりすぎないで欲しいです。アコギインストというなら、本来のアコギのよさをちらつかせて欲しいとさえ希望します。マイクで拾わなくてもいいですよ、プレーン弦にもちっとピエゾを含ませてくれたら、ちっとはマシにメロディーが聞こえるんじゃなかろうか。自分で録音してそう思います m(__)m
ついでといってはなんですが、圧倒的なテクニックを駆使してのパフォーマンスはすばらしいと思います。嫉妬したギター小僧が寝ずに練習しても出来ないような、果ては諦めざるをえないようなテクニックを駆使してのパフォーマンスはすばらしいと思います。でもね、音楽なんだから、曲芸じゃないんだから、そこらへんよろしくたのみます。オリンピックの金メダリストとて、エキシビションのステージで、限界ぎりぎりの技は使わないんだそうですよ。
僻みといえば僻みですでので、まあ、このへんで。・・・、しかしコタちゃんの影響はすごいね、唖然とするばかりです。
● 次に録音です(止まらないよん、(^^; )。
普段ライブでピックアップ~ライン渡しで演奏しているからと言って、録音までこれで行きますか?、そりゃこれでないとでない音はありますからしょうがない面はあるものの、高域のアコギらしさをばっさり落としてしまって、我が家のスカタンオーディをでも、愚息のミニコンポでも分る程度に鼻の詰まったような音で、アコギソロのアルバムでございます--はないじゃろ~。楽しみにしていたのにショックだったよ。少なくとも、多少は生音をブレンドして欲しいんじゃがのう、録音は。結局ほとんど聞かないですよ、楽譜を確認するとき以外は・・・。音量を上げるほど聞きづらい、もったいないっす。
コタちゃんのようなライブ録音はしかたない、というか彼のライブは専属のPAさんがいてるので、少なくとも気分の悪い音にはなってないです。さらに、ナマでの演奏もあったりするし、良い面を出そうとしてくれていると感じます。メジャーのなせる業か?
・・・・言い出したらきりがないのですが、ライブは少なくとも気分を悪くさせない程度の音作りをしてください、録音はもちっとアコギの音色を大切にした音作りをして欲しいと、切に望みます。
演出かどうか知りませんが、コタちゃんは、ギブソンの古いのでナマで弾いていたし、一時は M-Factory を積んでいたGREVEN のOM、後にはずしたそうじゃない。あの OM はすでに調はついてます、誰が言い出したのか知りませんが正解だと思います。一人メンバー紹介も良いですが、アコギの音も大切にしてくださいね、コータロークン (^^)、あ、それとステージではあまり間違えないように、子供が真似をしてしまいます。
クラプトンがMTVにでてから、おだやかにアコギブームが再燃してきたと聞いています。アンプラグドといいながら、みんなプラグド、うそつきばかりですが・・・。
クラプトンはエレキの音が良いだけにマーチンのピエゾはちょっときつい。でもエンターテイメントとしては個人的にOKです。
BAHOのオベーションは、まさにオベーションくさいので決してアコギとはいえませんが、ステージとしてはいいと思います。貧乏人が6年貯金してオベーションを買ってしまうくらいに・・・。
ニールヤングがD45をかき鳴らしていましたが、見てくれの割りにデリカシーがないとは思わなかった。かなりいい音で録音できていると思いました。あのおっさんは死ぬまであのスタイルなんやろうね。ヘッジスしかり、トミーも同じく(省略ゴメン)。
ラインの音に少々違和感があろうとも、一流どころのステージは、見るに値する、聞いて感動する。金もかかっとるのでしょうけど。
アコギの音が失われたことは確かだが、引き換えに幅が広まって表現の可能性が増えたことも事実です。ですので、エレアコの利便性を用いた分だけは、音作りやステージングも考慮して、来てよかったと思えるステージを見せて欲しい、聞いてよかったと感じる音楽を聞かせて欲しいと思います。それと、録音は一考していただきたく思います。
もう機材も全て手放して、完全に評論家だもんね (^^;、
すっきりはしたけど、ちょっと言い過ぎた? しかも量の割りに内容は少ない (^^)